2017年4月23日(日)国立能楽堂に於いて、観世九皐会別会「安宅」があります。
「安宅」と聞いてピンと来なくても、
「勧進帳」と聞いたらきっと
”ああ、弁慶が巻物読むやつ!” とわかるほど有名なお話。
能の安宅も、歌舞伎の勧進帳も、義経主従が安宅の関を越す際に、関守の富樫から「山伏なら勧進帳をもっているはず。読んで聞かせろ」と言われ、ありあわせの巻物で弁慶が勧進帳を読み上げ、窮地を脱するというものです。
能の「安宅」は「道成寺」「望月」同様重い位の演目で、披き、と言われます。
小島先生は一昨年の11月に、ご自身主催の公演「碧風会」で「望月」を披かれました。
この大事な演目の子方に、白石の教室の黒澤樹君が出演しました。
黒澤君は小学校3年生で白石の能楽堂の公演で初舞台「橋弁慶」の牛若丸を、4年生で「船弁慶」の義経を務め、声変わりの年齢目前の6年生に「望月」で子方卒業となりました。望月は子方が父の敵を討つ物語。観世九皐会の本拠地の能楽堂での披きものということで、観客席(見所・けんじょ)も手練れの観客ばかり。この重い曲をどう見せるのかと厳しいまなざしは必至
(、、のように思えて緊張する管理人!笑!)
何しろ「望月」の子方は、お囃子以外は子方一人で鞨鼓を舞うシーンがあり(舞台に一人ですよ!)とても緊張する、難しいものです。演者も観客も緊張する異様な雰囲気の中、樹君は見事父の敵を討ったのでした!
↓↓この方のブログで詳しく出ています
白鳥花を啣む
http://ayaexcalibur.blogspot.jp/2015/11/blog-post_18.html
さて、今回も子方は白石子ども能楽講座からAくんです!
Aくんは昨年の新春能「橋弁慶」、白石の「鞍馬天狗」に続いて三度目の舞台です。
先生曰く
「ここ10年は安宅のことばかり考えていた、それだけ憧れの曲だった。終わったら安宅ロスになるかもしれない、、」そう。
これは重責を担ったぞ。
能楽師の方にとっても目標である安宅の関所越え。
2月には早めの申し合わせ。がんばろう!
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